白塗りの裏側

ヴィジュアル系バンドのボーカルと嘘をついて、平成29年4月26日まで嘘を書いてました

第83回 「青看板」

最近、中野まで自転車で行くことが多い

私の住んでいる所から中野まで自転車で行くと1時間強かかってしまうが、交通費を節約するため、やむなく自転車で行っている

「やむなく」だ

「健康にも良いし」だの、「涼しくなってきたからちょうどいい」だの毎回毎回言い聞かせているが、電車に乗れるなら電車に乗って中野まで行きたい

中野まで自転車で行けば煙草が1箱買えるから、今日も私は自転車に乗る

 

色々なルートを試してみた

ナビタイムでルート検索すると色んなルートが出てくるのだが、今まで一度も提示されたルートで行けたことがない

どこかで絶対迷う、「そんな道本当にあるのか」と疑ってしまうほどだ

毎回毎回、迷ったら大通りに出てホッと一息、そして青看板を見間違えてまた迷う、これの繰り返し

実家に居た頃、親の運転する車に乗っていたときは青看板のことなんてナメくさっていた、「こんな看板誰が見てんだよ」と、「カーナビあるんだからこんなもん要らねえだろ」と

今、メチャメチャ青看板にすがっている

ただあのときナメくさっていたツケが回ってきたのか、見間違って明後日の方向に行ってしまう

 

青看板ごめんなさい

ただこんなに苦労して買った煙草はメチャクチャ美味しいので、今日も明日も明後日も私は自転車に乗る

第82回 「雨音は聞こえない」

朝、寒さで目が覚めた

 

昨日家に帰って来たのが24時前、昼間の暑さが部屋中にこもっていたので窓を開けて寝ることにした

入ってくる風が気持ちいい、部屋の温度に対してちょうどいい温度の風

明日朝から雨が降るのは分かっていた、気温もめちゃくちゃ低くなることも分かっていた

結果、寒さで目覚ましより1時間半早く起きてしまった、舌打ちも凍るほどの寒さ

二度寝顔はしかめっ面だったと思う

 

昼間はいつも通りバイトだった

家に帰って来て、煙草を吸おうと外へ出たら向かいの家の玄関に女子中学生が一人

「ああ、もう下校の時間かいな」と時の経つスピードに呆然としながら煙草を吸っていると、「ドン! ドン!」と何かを叩く音が聞こえてきた

音のする方に目を向けると、その女子中学生がひたすらに玄関のドアを蹴っている

トーキックの音量だ、人生の中でサッカーに充てた時間はほんの数十分しかないが、「トーキックはめちゃくちゃ痛い」というのは覚えている

たぶん鍵が無くて、家の中にいる誰かに気づいてもらおうとしてドアをトーキックしているのだろうと思った

 

ピンポンを鳴らせよ、っていうかこのご時世小学生でもスマホを持っているのだからスマホを鳴らせよ

トーキックしなければいけないほど追い込まれているのかと心配になってしまった

閑静な住宅街に響くドアをトーキックする音、思っているより周りに聞こえる

もっと落ち着きなさい、「今すぐどうぶつの森をやりなさい」と3DSをプレゼントしてしまいそうになった

 

何回かドアをトーキックした後、ぬっとドアが開いて結局その女子中学生は家の中に入れた

いや家の中に誰かいたんかい

ただ血の気の多い女子中学生だっただけかい

第81回 「旧友」

小中学校の同級生と飲みに行った

 

未だによく遊ぶ地元の同級生がいて、元々はそいつと東京競馬場に行く予定だった

そしてそいつが他の同級生を連れてくるってんだからガクブルが止まらない、何せ中学校の卒業式以来会ってないのだから

久しぶりに会う同級生たちは中学校時代まあまあの仲だったのだけど、この10年弱でその仲の良さの貯金はゼロになっている、これほど恐いものはない

 

結局急な用事ができてしまい、私は競馬場には行けずその後の飲み会から途中参加になった

新宿アルタ前で同級生たちを待つ

あの「笑っていいとも!」がやっていた場所の前で待つなんて、中学生時代の私からしたら考えられない

ちょっとしたワクワク感と緊張感で死にそうになった

 

集合時間を過ぎた頃、チラッと周りを見たらそれらしき連中が目に入った、っていうかたぶんそれだ

私は待ち合わせで先に着いて相手を待つ立場になったとき、向こうから相手がやって来るのに気づいても、自分から「ここにいるよモーション」を起こすことができない

「おーっす!」と手を挙げながら相手に向かって行くことがちょっと恥ずかしい、だから先に気づいても「気づいてないフリ」をして相手から声を掛けてくるのを待つ

「待ってました! 楽しい夜にしようぜ!」感を出すのが苦手だ、凄い楽しみにしてたけども

同級生たちはまんまとその罠に引っかかった

しかし不思議なもので、10年会ってなくても一瞬であのときのポジションにスッと納まる、いじる奴いじられる奴、2日ぶりに会うみたいだった

 

特に会話が詰まることも無く近くの居酒屋に入る

雰囲気はあのときのままなのにみんな煙草を吸うしお酒も飲む、パラレルワールドに迷い込んでしまったみたいだ

仕事の悩みの話になったときは、いよいよ出られなくなってしまうんじゃないかと思った

しかし私は未だにバイト生活なもので、大したアドバイスもせず延々とみんなの話を聞いて吸収していった、さて、どこで吐き出してやろうかな

 

21時前になって一人帰り、残った奴らでビリヤードに行った

それはそれは素敵な時間だった、久しぶりに良い時間を過ごさせてもらい、良いお金の使い方をした

こんなに楽しかったのに、また明日も会いたいと思わないのは何故だろうか

 

そりゃ小中とほぼ毎日のように顔を合わせてたらそりゃそうか

もうすでに人生で顔を合わせる回数が決まっていて、「それに合わせて私たちは動かされているのだろうな」と難しいことを考えてしまった

第80回 「生放送」

録画した山田孝之の生放送の番組を観た

私はテレビでもラジオでも生放送が大好きで、同じ時間を共有している感じ、ハプニングが起きたときの空気、出演者の方々が必至こいて番組を作っている様がとてもたまらない

何なら「ヤバいこと何か起これ」と期待しながら観ているときもある

 

録画、録音しても生放送は面白いなあと思う

「生放送録画しちゃったら意味ないだろ」と誰かが歌っていたような気がするが、リアルタイムで楽しめなくても生放送は面白い

いつもは生放送のラジオが都合で録音になった回を眠くて録音して後日聴いたとき、「何だよ、今日生じゃねえのかよ」とよく舌打ちをしてしまい、「何様だよ」と後になって後悔する

「やっぱり生放送は緊張感があっていいなあ」と山田孝之の番組を観て改めて思った

 

今日はそれだけ

ブログは制限がないからこの程度の文字数だ何かさっぱりしてしまう気がして、だからtwitterは流行ってるんだなあとも思った

第79回 「優先度」

ここ2週間くらい家にトイレットペーパーが無かった

無かった理由は各々で想像していただきたい、ただそんなにみじめったらしい理由ではないのであしからず

 

トイレットペーパーの無い生活は最初の2,3日がとてもきつい

ウンコしたくてもそう簡単にはできないし、しかし毎回我慢してお腹の中にプールすることもできない

そういうときは仕方なくティッシュで代用した

うちのトイレはティッシュ4枚までなら問題なく流せる、しかし5枚目に挑戦する勇気は私には無い

あとティッシュでお尻を拭いた後は手をしっかり洗いたくなる、それはもう入念に、入念に手を洗った

結局のところ、トイレットペーパーの代わりにティッシュを使うとめちゃくちゃ水を使ってしまうことが分かった

 

ここ2週間くらい家にインスタントコーヒーが無かった

無かった理由は各々で想像していただきたい、ただこっちの理由はお金が無かったから

あんまりコーヒーを切らすことがなかったので不安で不安で仕方なかった、中身の入ってない瓶を見つめてため息をつく、もはやカフェイン中毒である

 

昨日やっとこさコーヒーを買うことができた

嬉しくて嬉しくて仕方なかった、冗談抜きでこのまま死んでもよかったくらい、カフェイン中毒の何者でもない

18時から24時の間の6時間で調子にのって3杯も飲んでしまった、昨日はコーヒーを1リットル近く飲んでいる

結局のところ、コーヒーは意外と水のように飲めるということが分かった

 

私にとってトイレットペーパーよりもコーヒーの方が優先度が高いということが分かった雨の金曜日

第78回 「待機」

配送ドライバーの横乗りバイトをしてきた

主に自販機の補充や駐禁対策、ゴミ箱の清掃と力自慢ではない私からしてみれば天国のような内容で、時給1000円交通費支給ときたもんだからこれは行くっきゃない

しかも蓋を開けてみれば実労働の半分は待機だった

楽な仕事なんてこの世には無いと言うが、探せばある、楽をするなと私は言いたい

 

集合時間の10分前に担当ドライバーに電話をしたら「あと20分くらいかかるんで待ってて」と言われた

はいはい、派遣には慣れっこなのでビクともしない

派遣バイトをするときは、その職種を検索して先人たちの体験談に目を通すようにしている

するとカキコしている先人たち全員が「ドライバー次第」と言っていた

まあ、そりゃそうか、おっかねえドライバーが担当だったら嫌だもんな、ていうかドライバーってみんなおっかねえイメージなのだけど

行きたくなくなった、ゆとりの悪いところが存分に出ている

 

ビクビクしながら待っていたら、目の前に1台のトラックが横付けされた

顔を出したのは物腰柔らかそうな男の人で緊張が一気にほぐれた、当たりのドライバーだ

これは別にフリでも何でもなく、本当に当たりのドライバーだった

車線ギリギリで走っているタクシーの運転手に向かって、小声で「バカなんじゃねえかこのジジイ」と言っていたこと以外は本当に当たりだ

多分本人は私に聞こえていないと思っている、そんな声量だった

 

作業内容を教えてもらい、とりあえず車内で待機

ドライバーが帰ってきたら、持ってきたゴミを分けて余った商品を元あった場所に戻す、そして次の現場へ移動、待機の繰り返し

今日はほとんどドライブのようなものだった

都内をドライブすることなどあまりないので新鮮だった、窓から入ってくる風が心地良い

ドライバーの運転も素晴らしかった、まさかセンター街をあんなに軽やかに進んでいくとは、「風の谷のナウシカ」よりもいいものを見た

 

ただ一つ、待機の時間がとても退屈だった

今日はネットニュースも見飽きた、ネットニュースを見飽きることなんてあるのかと自分でもびっくりしている

だからもう、歩いてる女の人のおっぱいを見ているしかなかった、それしかなかった

おっぱいの大きい女性はちゃんとニットを着ていて、そのフォルムを際立たせていた、都市伝説だと思っていたのに

 

お金も貰えておっぱいも見れて、非常に良い一日だった

ただ、死ぬときに今日のシーンが走馬灯に現れることは絶対にない、絶対に

第77回 「残尿」

まだ25歳なのにこんなこと言いたくないのだが、最近残尿が酷い

 

パンツは毎日シャワーを浴びるときに換えるのだが、昨日は残尿が酷くてパンツが 思った以上に濡れてしまい、仕方なくシャワー前に換えてしまった

分かりやすく言うと、昨日はパンツに北海道が浮かび上がっていた

昼間にパンツを換えるあの時間ほど虚しいものはない、その虚しさを埋める為に北海道パンツは大きく振りかぶって洗濯籠にぶち込む

 

相談した人にはもれなく全員から「泌尿器科に行け」と言われる

「何だよ、私の知らないところで口裏合わせしてんのか」とすぐ世にも奇妙な世界に迷い込んで、お金が無いという理由から逃げるようにしている

しかし最近はちょっと行った方がいいんじゃないかと思うようになってきた、それくらい残尿が酷い

25歳にもなってこんなこと言いたくない

 

「私、これで残尿がなくなりました」をたくさん試したのだが、一向に残尿はなくならない

唯一、残尿を極限までなくす、用を足した後にペーパーで先っぽをチョンチョンする技に辿り着いた、ただこれでもまだ完全にはなくならない

10チョンチョンしてもちょっと残るし、勉強して11チョンチョンしてもまだちょっと残る、このまま行ったら私はトイレから一生出ることができなくなってしまう計算だ

だからもう諦めた、ペーパーが勿体ないので今は2チョンチョンで諦めている

 

バイトしかしなくて、死んだときに思い出したら人間として何も残ってない日でも、尿はきっちり残る

尿がピンク色だったらちょっとは華やかなのに

黄色って、しかもくすんだ黄色って、嫌だなあ