第9回 「片頭痛」
学生時代は頭痛持ちでした
しょっちゅう頭が痛くなって、よく保健室に行っていたものです
当時はきつかったけど、「笑っていいとも!」が始まるまでに早退できれば儲けもん
いいもんを神様は私に授けてくれたなあ、なんて思ったりしていました
それが上京と共に落ち着いてきて、こりゃ頭痛の原因は学生時代のストレスだったんだ、と勝手に納得させていました
いや、別につまらない学生時代だったとは思ってないんですけどね、体って正直だよ
それでもホントたまーに頭痛はあって、まあ片頭痛は治った、とまた勝手に納得させていました
それが今日、久しぶりに頭痛がやってきまして
前兆があるんですね、いつも目がチカチカしてきてだんだん視界不良になっていく
えらいもんで「あー、きたきた」なんて余裕をかまします、だてに中高片頭痛持ちじゃないですからね
だけど今日はいつもと違って、そこに言語障害というか、障害とまではいわないけれどちょっと言葉に詰まる、言葉が出てこない、みたいな感じになっちゃいまして
いつもと違う奴がこんにちわしてきたもんだから、ちょっと恐くなってきて
用事もそこそこに家に帰ってきて、よーく調べたら「片頭痛の症状と完全一致」でございました
嗚呼、調べなければよかった
改めて「片頭痛持ち」という焼印を額にプシューッと付けられまして
治ってなかったんだなあ、とちょっとブルーです
調べなければ「たまにある頭痛」くらいで済んでたのに、「片頭痛持ち」って一気に病気感増す感じするじゃないですか
何でもかんでも調べちゃあきまへんで
でも手遅れになったら嫌だしな
生き地獄生き地獄、嗚呼、生き地獄