白塗りの裏側

ヴィジュアル系バンドのボーカルと嘘をついて、平成29年4月26日まで嘘を書いてました

第40回 「殺意」

バイトの帰りに買い物をしようとドラッグストアに寄ったら、それはそれは目も当てられない姉弟のケンカに遭遇しました

 

年の頃はお姉ちゃんが6,7歳、弟さんが4,5歳といったところ

お母さんが2人を連れて買い物してました

 

お店の中に入った瞬間に遠くの方で叫び声は聞こえてたんです

まあ、どうせみんな一度は通ってきた「駄々をこねて床でひっくり返った亀のようにじたばたするアレ」の類だと思い、気にしてませんでした

 

砂糖を買おうと調味料棚のある通路に行くと、叫び声の主が

 

姉貴が弟をボコボコにしてたんです

「いやボコボコにしてるやーん……」ととっさに心の声が漏れました

 

姉弟ゲンカの域をはるかに超えていて、2人を中心にオクタゴンが見えましたもんね

ケンカというか、姉貴がひたすらに弟をボコるという異常事態

弟は泣く、ただ泣く

 

お母さんはただ冷静に「何でそんなことするの、ちょっと頭おかしいよ」と心に問うタイプでした

しかし、そんな言葉はもちろん心に響かずひたすらにボコる姉貴、ボコられる弟

 

何が恐かったって、姉貴の目ん玉が完全にイっちゃってるんです

ホントにビー玉のような目をして力を振りかざしてました、漫画に出てきそうなラスボスの小っちゃいガキみたい

 

結局、何がそんなに腹立たしかったのかも分からず、姉貴は弟を店から出るまでボコり続けてました

 

……悪魔の子かね

お腹にでっかいホクロがあったりして