第51回 「快眠顔」
派遣バイトのお話の続き
2日目、何とか3時に起きれました
念のためにアラームを3つセットしてたんですが、2つ目でなんとか起床
あっぶねぇ、冷や汗たらり
昨晩「どっちか起きれなかったらそのときは」「まあ、どっちも起きれなかったらおしまいですけどね」「ワロスワロスwww」みたいなやりとりを真っ暗な部屋の中でしたんです
修学旅行の夜かよ気持ち悪い
結局どっちも起きれて万々歳
ちょっと相手の方がすっきりした顔だったのでイラッとしました、そりゃこの世の終わりみたいないびきで寝てんだもん、快眠だろ
さらりと準備を済ませてホテルのロビーへ
寝坊した奴がひとりもいなくてつまんない、どうせならド深夜からピリッとした空間作ってくれよと
ホテルからイベント会場へは送迎バスが出てました
たまたま後ろの方にいたんで、1台目のバスには乗れずピストンでやってきた2台目に乗ります
1台目の乗車率がエグかったんで、もちろん3日目はワザと後ろの方でプラプラして2台目に乗りました
小学校の遠足とかでバスに乗ったときの補助席に座ることになった奴のみじめったらしさったらないですよね
両端に2つずつ席があるとして、絶対2:1:2の構図になりますもんね、損しかしないよ補助席は
会場に着いて昨日と同じ控室に通され、朝ご飯のおにぎりをいつもなら朝からご飯なんて食べないんですが、何かこう非日常っていうかド深夜に食べるおにぎりってどんな感じなんだろう、でもいつも食べないからルーティンを壊すのもなあとぶつぶつ言いながら食べました
結局食べました、ド深夜に食べるおにぎりはお米の味がダイレクトに伝わってきました
4時半にはもう仕事を始めるそうで
「えらい早いけど何なの?」って思ってたら、始発組ってのがいて5時くらいにはもう会場にお客様がいるんですよね
目を覚ませよと、朝っぱらからこんなところにいて今後の人生の中で役に立つことが何かあるか
といわんばかりの顔をしてたら、社員みたいな人に「疲れてるなあ」と肩をポンと叩かれました
読解力の乏しい人でよかった
そこからはもう永遠とチラシ配り
4人1組になって2人ずつ順番に30分交代で回していきます
朝から晩まで、鶏と蝉と烏の鳴き声をコンプリートできました
いやこれあと1日あるんかと思うと自然と瞼が落っこちてきますね
活動を止めさせようと無意識に脳から信号が送られてきます
そして今日もあの大いびきの洞くつに帰るわけです
マジで1日色々とイラッとすることあったけど、早朝のあのすっきりとした快眠でっせの顔が1番イラッとしましたわ
口に綿詰めて眠れや