白塗りの裏側

ヴィジュアル系バンドのボーカルと嘘をついて、平成29年4月26日まで嘘を書いてました

第57回 「ダサい」

昨日、遊戯王のイベントがあったんで六本木に行ってきました

高校時代に遊戯王にハマってて、卒業と同時に全て売り払って東京に出てきたんですが、去年公開された映画がきっかけでまたやり始めることに

それにしても六本木で遊戯王って場違い過ぎるだろ、って毎回イベントに行く度に思います

六本木ですれ違う人間の何人が、これから私がデュエルをしに行くなんて思うでしょうか

 

予定より早く着きそうだったんで新宿のブックファーストに寄ってマンガを買い、どっかで時間を潰そうと喫茶店に入りました

 

いつも六本木に行ったら入る喫茶店が、たぶん中華そば屋になってて無くなってました

結構何回か入ってる喫茶店なんですけど、全然覚えてないんですよ、ここにあったかも定かではないし

チェーン店だったことは確か、スタバ系のお店で、でも煙草吸えたからスタバではない、あの辺にあるんで知ってる人いたら教えてください、あの辺にあるんで

 

日曜の夕方はさすがに混んでて、どこもかしこも買い物帰りのノースリーブマダムでいっぱいでした

「ああ、だいぶ生活レベルが違うなあ」とアホみたいなことを考えながら店を探し、ふと入ったのが椿屋珈琲店

 

聞いたことはあるけど入ったことはないお店

リンガーハット」や「ゆで太郎」とか「てもみん」もそう、結構聞いたことはあるけど入ったことないお店が多いんですけど、入り口にでかでかと「喫煙席あります」って張り紙があったから躊躇なく飛び込みました

 

お店に入ると、大正時代からそのままタイムスリップしてきたような制服を着た店員さんが迎えてくれて、そのままお席にご案内

 

「あ、ヤバイな、お先にお席の確保お願いしますのアメリカじゃ絶対できないスタイルの喫茶店じゃねぇんだ」

もう心臓はバクバクで、初めてルノアールに入ったときのことを思い出しました

 

もうそんなにご丁寧にしなくてもいいですよ私はそんな人間じゃないですから、と思わず言っちゃいそうなくらいご丁寧な接客

メニューを開くと一番安い珈琲が980円の文字、やっちまった

ルノアールより高い喫茶店なんてこの世に存在するんか、まだまだ私の知らないことばかり、お恥ずかしい

 

おしぼりも出されてお冷もちょっと口をつけちゃったし、何よりあんなご丁寧な接客を受けた後に「間違えました」なんて許されない

もう一番安い980円のアイス珈琲にするか、いつも喫茶店に入ったら注文するカフェオレ(1000円)にするかでだいぶ時間がかかりました

いやもう20円しか変わんないならいつも飲んでるやつにしろよ、って冷静になった今、あのときの私にいってやりたい

 

結局980円のアイス珈琲にしました、ここが一番ダサい

アイス珈琲なんてあんまり飲まないのに、20円安いからしょうがなく頼んでやんの、ああダサい、ダサいダサい

 

まあでも美味しかったけどね、さすがは980円です

 

レジでお釣りの20円を受け取り、夜の六本木へと姿を消していった私です

この20円でいったい何ができるのか、アイス珈琲であれだけ美味しいんだから、素直にカフェオレにしとけばよかったな