白塗りの裏側

ヴィジュアル系バンドのボーカルと嘘をついて、平成29年4月26日まで嘘を書いてました

第76回 「ゲーム」

ここ数日ゲームばかりしている

1年くらい前に思い立ってネットで「ドリームキャスト」を買った、家にはゲームが「ドリキャス」しかない、2017年10月現在の話

やりたいソフトがあったので特に下調べもせずに買った結果、「ビジュアルメモリ」というメモリーカードがないと遊べないということが「ドリキャス」が届いた後に分かり、血眼になって近所のリサイクルショップを回ったことを覚えている

結局どこにも置いてなくて仕方なくネットで買い、ドリキャスやりたい熱が下がってきた1週間後にやっと遊べて、数日でクローゼットに閉まった

 

ここ最近はどこかに出かけるのも億劫で、且つお金もないのでドリキャスを引っ張り出して遊んでいる

私は「不思議のダンジョン」シリーズが好きで、シレンやらトルネコやらほとんどのタイトルをプレイしてきた

中でもドリキャスの「アスカ見参」というシレンのスピンオフみたいなゲームがあって、これがまあファンの間では名作と呼ばれていて、この為にドリキャスを買った

 

名作と呼ばれているのも納得できるくらい面白くて、気付けばもう50時間くらい遊んでいる

このゲームはセーブデータを選ぶときにプレイ時間が強制的に表示されるので、否が応にもこのゲームにどれだけ自分の人生を使ったかが分かってしまい、ゲームを始める前に「……あ、もう50時間くらい使ってんのか……」とテンションがちょっと下がる

でも、いざゲームを始めたら5時間くらい経っている、人間なんてそんなもんだ、凄くちょろい

ちなみに実家に置いてある「シレン2」は150時間くらい遊んでいて、ここまで来るともう感慨深い、昔を思い出す為の重要なノスタルジーアイテムだ

 

先日は朝から夕方までぶっ通しで遊んでいて、ふと学生時代を思い出した

週2回の貴重な休みをゲームに使って親にああだこうだと言われていたあの頃、宿題もせずに「関係ねぇや」とゲームを続けていたあの頃

あの頃と全く同じ気持ちでゲームをしていた25歳の秋、握っていたコントローラーを置いて家の窓から沈む夕日を眺めていた、真昼間からお酒を飲んだときのあの背徳感に似ている

電源ボタンを押すのに少し力が入った、ドリキャスに「もうちょっと遊んでよ」と言われたような気がした

 

別にこんなしっぽりと終わらせるつもりはなかったと、いうことだけは分かって欲しい