第21回 「電車百景」
電車に乗っているときのあの時間がとても好きな私です
都々逸を考えようか、漫画を読もうか、ゲームをしようか
電車に乗る日の朝はこんなことばっかり考えています
わざと各駅停車に乗って行ったときの、あの心の余裕と大人びた感じ
思い出すだけでお酒が進みますね
なんていう私のおつまみ変態事情は置いといて、満員電車とまではいえないけどそれなりに混んでいる車内、空いている席などございません
運よく座れた私
駅に着いて、隣の席の人が降りていく
それなりに混んでいるし、時は帰宅ラッシュの18時、みんなのどから手が出るほど欲しいあの座席にだーれも座らないっていう状況、たまーにあるじゃないですか
ありますよね、不安なんで2回言いました
あれ何なんですかね
自分を否定された感じ、ショックショックの大ショックなんですよいつも
別に席は汚れてないし、床もビチョビチョだったりしてないし
何で誰も座らないのよ、しかも端っこだよ
ボーナスエリアじゃない
そりゃ周りの人はちらちらこちらを見ますよね
「あれ、あそこの席空いてるけど何で誰も座らないのかしら?」「別段席は汚れてないし、床も綺麗だし」「もしかして隣の人、……あらやだ」
あらやだ、じゃないよ
自分でいうのもあれなんですけど、小奇麗にしている方の人間だからね
何だよ、何か滲み出てんのかよ、心の汚さか何かが、知らねぇけど
こんな日は帰っていつもより長めにお風呂に入って、強めに体を擦ります
デートの前日か、ばかやろうが