第47回 「猫」
こうも毎日のようにバイトをしてると、嫌でも目に付くお客様ってのがおりまして
あ、間違えました
嫌でも目に付く「良い」お客様でした
どんな部分が「良い」のかはご想像にお任せするとして
夜はお酒を嗜むお店でバイトをしてるんですが、たまーに来る夫婦なんだかアチチな関係なんだかよく分からないアベックがいるんです
今日はそんなアベックのお話
そのアベックは日本酒をよく飲まれるんですが、問題はおつまみ
奥さん、ちょっと聞いてくださいよ
そのアベック、おつまみを一品ずつしか注文しないんですよ
牛歩呑みかよ
チマチマチマチマ呑みやがってよ、一気に注文してくれ、面倒なんだよ
っていうのはこっち側の言い分
他にもうお客様いないし、早く帰りたいのよ
だけどチマチマチマチマ呑むから結局閉店までいるんですよ、奥さんどうにかなんないかしら
そんでもって日本酒を2合も3合も呑むもんだから、寝るんです
もう勘弁してくれ、状況を客観的に見れないやつはお酒を呑めないっちゅう法律を作ってくれお偉いさん
先日もアベックどっちもベロベロになっておしまい
頭にキスするな、ニャンニャン言葉でしゃべるな、お会計もっとスマートに払え
中学校のクラス会でカラオケに行ったときのフロントで「1人660円
だって~」みたいにもたつくなバカ
まあ、あーだこーだ言ってますが、お客様は神様ですから
どんなお客様でも神々しいんだから、得ですよね