白塗りの裏側

ヴィジュアル系バンドのボーカルと嘘をついて、平成29年4月26日まで嘘を書いてました

第41回 「帰りたい」

今日は午前中だけバイトでした

休みの予定だったんですが、人がいなくて急きょ出勤することに

 

3時間

たった3時間、モヤモヤさまぁ~ず2の3時間スペシャルなら余裕で観られるのに、何でバイトの3時間ってあんなにしんどいんでしょうか

誰か教えて候

 

頭の中で「帰りたい」がぐるぐるぐる

バイト先に着いてすぐ「帰りたい」、ロッカーで着替えながら「帰りたい」、もちろん労働しながら「帰りたい」、労働終わってロッカーで着替えながら「帰りたい」、いやもう帰れるよと自分に問いかけながら「帰りたい」

 

労働自体が嫌な労働じゃないんですけどね、「帰りたい」んですよ

 

今日は午後予定があったんですけど、バイト終わりに特に何もないよって日もずっと「帰りたい」

 

今までのバイト先で恐くて聞いたことなかったんですけど、労働中は皆「帰りたい」って思ってるってことでいいんですよね

「帰りたくない」か「帰りたい」でいったら「帰りたい」ですよね、ズルい聞き方

 

どうしても私の「帰りたい」を正当化させたいんですよ

自分でも「帰りたい」って思うことは悪いことっていうか、あんま聞こえがよくないって分かってます、それでもなお「帰りたい」んです

 

そんで帰ってきてお家で「ふぬけ」になるんです

「やっと帰れた」じゃないんです、「ふぬけ」になるのです

 

なるのです、じゃねぇよ

第40回 「殺意」

バイトの帰りに買い物をしようとドラッグストアに寄ったら、それはそれは目も当てられない姉弟のケンカに遭遇しました

 

年の頃はお姉ちゃんが6,7歳、弟さんが4,5歳といったところ

お母さんが2人を連れて買い物してました

 

お店の中に入った瞬間に遠くの方で叫び声は聞こえてたんです

まあ、どうせみんな一度は通ってきた「駄々をこねて床でひっくり返った亀のようにじたばたするアレ」の類だと思い、気にしてませんでした

 

砂糖を買おうと調味料棚のある通路に行くと、叫び声の主が

 

姉貴が弟をボコボコにしてたんです

「いやボコボコにしてるやーん……」ととっさに心の声が漏れました

 

姉弟ゲンカの域をはるかに超えていて、2人を中心にオクタゴンが見えましたもんね

ケンカというか、姉貴がひたすらに弟をボコるという異常事態

弟は泣く、ただ泣く

 

お母さんはただ冷静に「何でそんなことするの、ちょっと頭おかしいよ」と心に問うタイプでした

しかし、そんな言葉はもちろん心に響かずひたすらにボコる姉貴、ボコられる弟

 

何が恐かったって、姉貴の目ん玉が完全にイっちゃってるんです

ホントにビー玉のような目をして力を振りかざしてました、漫画に出てきそうなラスボスの小っちゃいガキみたい

 

結局、何がそんなに腹立たしかったのかも分からず、姉貴は弟を店から出るまでボコり続けてました

 

……悪魔の子かね

お腹にでっかいホクロがあったりして

第39回 「ポテト」

冷凍フライドポテトが好きでしょっちゅう食べてます

 

25歳にもなってフライドポテトが好きってちょっとアレですかね

そろそろ「なめろう」とか「からすみ」とかが美味しいって言えないとアレですかね、まあ別に恥ずかしいとは思ってないんでポテトが好きって言い続けますけども

 

今日も今日とてポテトをお家で揚げました

あ、「お家」って書いて「おうち」って読ませてます、伝わりますか、大丈夫ですか

 

話を戻しますが、1回ポテトを買うと大体2,3日はポテトが続きます

まあ好きだからいいんです、好きだからいいんですけど、ちょっと味の一工夫が欲しいところ

 

塩とブラックペッパー、青のり、コンソメ辺りをローテーションさせてるんですが、今日は趣向を変えて、塩こしょうにねぎをみじん切りにしてごま油を一回し

 

文字に起こしても美味しそう、塩こしょうにごま油なんて最強の組み合わせ

お皿に盛ったお姿はさらに美味しそう、だったんです

 

だったんですけどね、これが絶妙に美味しくなかったんです

 

ねぎを塩こしょうとごま油で和えたところまではよかったんですが、ポテトと合わせるのはどうやらお門違いのようでした

 

何かこう、細いポテトにねぎがあんまり乗っからず一緒に食べることができなくて、一緒に食べれたところでねぎの辛みが一層引き立つというか

 

こればっかりは実際にやって試していただきたい

絶妙に美味しくないから、食べれないことないから

 

だいぶ昔にカルボナーラを作ったとき、ベーコンが無くて代わりにダシが出そうなカリカリに炒めた鶏皮を使ったんですが、ゲボ出るくらい不味かったのを思い出しました

こっちはホントに食べれないやつです

 

初めて三角コーナーにパスタをぶち込んだ日

三角コーナー、あのときはごめんなさい

第38回 「涼しい顔」

梅雨が本気を出してきた、とでも言いましょうか

 

昨日、大雨の中外出しないといけない用事がありまして

やだなーやだなーと思いながら部屋をうろうろし、雨が弱まるのを待ちましたが私の惨敗

仕方なく大雨の中家を出ます

 

あんな雨の中でも歩いてる人がちらほらいまして、皆同様に涼しい顔して歩いてる

何かもう「雨なんか降ってませんけど」とでも思ってるような涼しい顔

 

いや強がってないで素直になりなよ

足元びしゃこいてるじゃんか、服もバッグもちょっとはお湿りになってきてるでしょ

なのにその顔はおかしいって

 

私なんて家を出てものの数分で靴が逝ってしまったんだから、傘の差し方下手なんかなって思うくらい服も逝ってしまったんだから

 

そりゃ鬼のような顔になりますよ

10歩に1回は「クソがよ」ってこぼれちゃってたんだから、電車の中にたまにいるやばいおじさんみたいになってたよ

 

これが人間のありのままの姿だって

 

もうさ、雨の日は皆活動を止めたらいいと思いません

雨の中仕事に行きたくないでしょう、買い物行きたくないでしょう

1日くらい活動止めたって死にゃあしないよ

 

結局は自分勝手な私のお話

長靴買えよとか、雨合羽買えよとは言わないで

第37回 「キャパシティ」

ビニール袋の強度を信じられない私がいます

 

今じゃビニール袋もタダでは貰えなくなってきている時代

まだタダで貰えるお店には、もしかしたら店員さんに「ビニール袋渡しちゃったペナルティ」があって、1枚渡すごとにお店内のカーストがドンドン下がってってしまう、みたいなのがあるかもしれない

 

近所のドラッグストアで牛乳(1L)を1本、お水(2L)を2本買いました

重さにすると約5kgといったところですか、まあまああるよね

 

店員さんもレジを打ちながら絶対に思ったはず、「まあまああるな」と

 

にも関わらず、にも関わらず(大)のビニール袋に入れだすではないか

しかもそれを(大)のビニール袋にもう1回入れるわけでもなく、たった1枚の(大)のビニール袋で済まそうとしているではないか

 

いつもなら「わざわざ入れてくれてありがとうございます」と心の中で声を大にして叫びますが、今日は了見が違う

 

いやそれ強度大丈夫かいね、と

見てみろよ、パンパンで袋が泣いてるじゃないか

 

いくら(大)のビニール袋だとしても、5kgは結構厳しいラインだと思うぜ

「あんたの親父さんは伝説のギャンブラーか何かなんか?」とその店員に詰め寄りたくなる

 

後ろに人も並んでるし、「これ大丈夫ですかね……」とも言えず、5kgを受け取ります

バカ重いじゃねぇかよ

 

ふざけんなよマジで、袋破けて道路で牛乳大破したらどうすんのよ、白い液体ぶちまけて通りかかった人に「えっ、歩道で!?」って思われたらどうすんのよ

あと己の店で配ってるクーポン券使おうとしたら露骨に嫌な顔したな

「あ、使うんだ15%オフのやつ……」みたいな顔したな、そりゃ使うよバカたれが、己の店で笑顔で配ってるクーポン券だろうが

 

ああ、まあ無事に破けることなく家には帰れましたけどね

でも危なかったかんね、ちょっと穴空いてたかんね、ストッキングも携帯の充電もちょっと危なくなってからが早いかんね

第36回 「雨でも」

部屋の中ではたばこを吸わないルールを課してるので、雨の中濡れないように外でたばこを吸ってたら、ちゃりんこに乗って人がやってきました

 

別の部屋に住んでる人かしら

まだ火を点けたばっかだし、部屋には戻れないし、気まずいと思いつつ軽めの会釈でたばこを吸い続けます

 

するとその住人らしき人はインターホンを押しました

住人じゃなかったみたい

 

住んでるマンションはインターホンにモニターがついてるので、休日の午後3時、合羽を着て無言で突っ立ってる人が映ったらもし中に居ても出ませんわ

安の定住人は出てこなくて、何故か私に近づいてきて「あの……、ご存じかもしれませんが聖書という本がありまして」

 

いや聖書を配ってる人かい

 

雨の中、合羽を着てちゃりんこに乗って聖書を配ってるんかい

 

いつもなら適当にあしらっちゃうんですが、この気温が低い雨模様というフィールド、わざわざ合羽を着てちゃりんこ移動というシチュエーションに、あの鬼軍曹と呼ばれた私でさえ思わず「へぇ……」とチラシを受け取ってしまいました

 

いや別に雨の日くらいお休みしたって罰当たらんでしょ

私がもし神様だったとしても「雨でも風でも配り歩かんかい」とは言わないよ

 

その配ってる人は、あの冷血サイボーグと呼ばれた私から見事「ご苦労様です」の8文字を引き出し、ちゃりんこに乗って颯爽と帰って行きました

 

こんな日でも配り歩くその姿には感心しますが、ただマンション6部屋あって1部屋しかインターホン押さないってのはどうなの

 

私がもし神様だったら「せっかく来たんだから全部屋インターホン押さんかい、数打ちゃ当たる数打ちゃ当たる」とお説教するかもしれません

 

ちなみに、貰ったチラシはすぐヤギに食べさせました

 

 

第35回 「ファミレス」

深夜のファミレスっつうのはどうも居心地が悪い

 

昨日はバイト先のまかないを食べる時間がなくて、バイト終わりに「まかない代わりに行くか」ということで店長とファミレスに行きました

 

深夜のファミレス

片手で数えられるくらいしか行ったことないんですが、まあまあの地ということは分かってます

とても痺れる、ああ痺れる

 

時刻は深夜1時

お客さんはまあまあいる、私も同じ立場ですがいつも思います「何でよ」と、「何でこんな時間にいるのよ」と

「あの人は仕事帰りかな」とか、「あの人は小腹が空いたのかな」とか大体理由が想像できるんですが、理由が想像できないお客さんがいたとき、さらに2ランク痺れます

 

今回はいませんでした、痺れなくてよかった

 

席に座るとだいたい視界にやばい人が入ってきます、まあそのやばい人の視界に入ってる私もやばい人に見えてるんだろうなあと考えると、グンッと気持ち悪くなってきて目の前がぐにゃ~ってなってきます

 

ただでさえのご飯が美味しくなくなってくる

 

チラッと後ろの席を見たら、からあげ定食にラーメンをコンボさせてる人がいました

いやこの後夜逃げすんのかい

 

あとあと冷静になって考えてみたら、まあそういう人も無きにしもあらずか

深夜に肉体労働する人もいるよね、すいませんお酒が入ってたもんですから間違いもありますよね

 

「ただこんな時間に食わんでもいいだろ、あとは家帰って寝るだけだろ」と昨日は青菜炒めを食べながら思いました

 

ここまでで分かる通り、深夜のファミレスは人を無意識のうちに棚に上げさせます

自分が思ってることはだいたい他のお客さんも思ってることで、相関図にするとあちらこちらに「やばい人」という矢印が向いてることと思います

 

深夜のファミレスは世にも奇妙な物語みたい

タイトルは「ファミリーレストランラプソディ」、意味分かんないけどそれっぽい