第44回 「洗濯物が落ちた」
昼間にバイトがあって帰ってきたのが15時前
何か急に空が晴れだしたもんで、ギリギリかしらと思いつつ洗濯を回しました
私が住んでるのは2階なんで、洗濯物を干すときに下に落としちゃうことが多々あります
落とす度にもうちょっと気合入れて洗濯物干さなきゃアカンと思うんですが、ダメですね
そんなこと忘れてフフンと鼻歌を歌いながら干してまうんです、ほら気が緩んでる
今まではまあ何とか取れるとこに落ちてたんですが、今回は絶対に取れないとこに落ちました
マンションの造りを説明するのが非常に面倒くさいんで省きますが、とにかく絶対に取れないとこに落ちました
いや、下の階に住んでる人に頼んで取ってもらえりゃいいじゃん、とか言おうとしてるそこのアナタ
下の住人に何か良く思われてないんですよ
すげー、ドンドン天井叩かれるんですよ
諦めました
バーバリーの良いハンカチが落ちたんですけど、救出は諦めました
救出するには下の住人にお願いして取ってもらうか、マジックハンドを使って深夜にしれっと取るしかないんで諦めました
すげー良いハンカチだったのによ……
第43回 「チョコバナナ」
今日はチョコバナナをずっと作るという仕事をしてきました
ひたすらバナナの皮を剥き、ひたすらバナナを割り箸に刺し、ひたすらバナナにチョコをかけ、ひたすらチョコバナナを売る
もうチョコバナナ見たくないよ
いくら手を洗ってもチョコの香りがプンとする、と言えばどれくらいチョコバナナを作ったのかがご想像できることと思います
まあ人が並ぶんですわ
そんなにチョコバナナが食いてぇのかよ、と思いながらチョコバナナを作ってました
販売前にある程度チョコバナナを作って用意しておくんです
剥いたバナナと割った割り箸も用意しておくんです、準備万端
おい、ものの5分で無くなっちゃってんじゃねぇかよ、ばかたれが
それでも人は並ぶし、バナナ剥かなきゃなんねぇし、バナナを割り箸に刺さなきゃなんねぇし、そりゃ顔もおかしくなってくるし
鬼がチョコバナナを作るという形になってしまったことをお詫び申し上げます
4,5本一気に買っていく奴が来るたびに「いやあああぁぁぁぁぁ」と叫んでました
村の生け贄として我が娘が持って行かれる気分
いや何でチョコバナナでお腹いっぱいにしてんのよ
周りに美味しいやついっぱいあるよ、チョコバナナなんて冷静に考えたらそんなにの食べ物じゃないのよ
そんな思いに反して売れるチョコバナナ、溜まるストレス、垂れるチョコ、汚れるスニーカー、クソがよ
レジの人間に「もっと時間稼いでもらえませんか」と問うてしまうとこでした
しばらくチョコバナナとチョコとバナナはいいや
一気に3つダメになっちゃった
第42回 「まずい蕎麦」
まずい蕎麦を食べました
てかまずい蕎麦ってこの世に存在したんですね、蕎麦ってどんなにまずくても食べられるラインは超えてるもんだと認識してましたから、口にしたら脳みそがびっくりしちゃたんですかね
400g80円だか90円だかのまあとにかく安い蕎麦だったんです、乾麺のタイプね
茹でて流水で結構洗ったんですよ、素麺よろしくちぎれない程度の強さで揉み洗いしたんですけどね、まあヌメリがひどかった
口に残る残る、もう早くどっかに行ってくれよと
蕎麦の風味も長い長いトンネルの先に広がる雪原の如く、まあ遠くにあるんです
蕎麦の醍醐味「すすり」もあんまりよくなかったんですよね
おつゆにつけてもすすってもまあ口に勢いよく入ってこない、肺活量の問題かとも思いましたが素麺はスルッと入ってくるんで100:0で蕎麦が悪いです
もっさもさと食う、ただひたすらに蕎麦をもっさもさと食う
ホントに酷い蕎麦でした
蕎麦を食べて今一度和の心を取り戻そうかと思ったのに、アイツのせいで頭の中はFで始まる4文字の言葉ばかり
まだあと2束残ってるんですけど、何か?
第41回 「帰りたい」
今日は午前中だけバイトでした
休みの予定だったんですが、人がいなくて急きょ出勤することに
3時間
たった3時間、モヤモヤさまぁ~ず2の3時間スペシャルなら余裕で観られるのに、何でバイトの3時間ってあんなにしんどいんでしょうか
誰か教えて候
頭の中で「帰りたい」がぐるぐるぐる
バイト先に着いてすぐ「帰りたい」、ロッカーで着替えながら「帰りたい」、もちろん労働しながら「帰りたい」、労働終わってロッカーで着替えながら「帰りたい」、いやもう帰れるよと自分に問いかけながら「帰りたい」
労働自体が嫌な労働じゃないんですけどね、「帰りたい」んですよ
今日は午後予定があったんですけど、バイト終わりに特に何もないよって日もずっと「帰りたい」
今までのバイト先で恐くて聞いたことなかったんですけど、労働中は皆「帰りたい」って思ってるってことでいいんですよね
「帰りたくない」か「帰りたい」でいったら「帰りたい」ですよね、ズルい聞き方
どうしても私の「帰りたい」を正当化させたいんですよ
自分でも「帰りたい」って思うことは悪いことっていうか、あんま聞こえがよくないって分かってます、それでもなお「帰りたい」んです
そんで帰ってきてお家で「ふぬけ」になるんです
「やっと帰れた」じゃないんです、「ふぬけ」になるのです
なるのです、じゃねぇよ
第40回 「殺意」
バイトの帰りに買い物をしようとドラッグストアに寄ったら、それはそれは目も当てられない姉弟のケンカに遭遇しました
年の頃はお姉ちゃんが6,7歳、弟さんが4,5歳といったところ
お母さんが2人を連れて買い物してました
お店の中に入った瞬間に遠くの方で叫び声は聞こえてたんです
まあ、どうせみんな一度は通ってきた「駄々をこねて床でひっくり返った亀のようにじたばたするアレ」の類だと思い、気にしてませんでした
砂糖を買おうと調味料棚のある通路に行くと、叫び声の主が
姉貴が弟をボコボコにしてたんです
「いやボコボコにしてるやーん……」ととっさに心の声が漏れました
姉弟ゲンカの域をはるかに超えていて、2人を中心にオクタゴンが見えましたもんね
ケンカというか、姉貴がひたすらに弟をボコるという異常事態
弟は泣く、ただ泣く
お母さんはただ冷静に「何でそんなことするの、ちょっと頭おかしいよ」と心に問うタイプでした
しかし、そんな言葉はもちろん心に響かずひたすらにボコる姉貴、ボコられる弟
何が恐かったって、姉貴の目ん玉が完全にイっちゃってるんです
ホントにビー玉のような目をして力を振りかざしてました、漫画に出てきそうなラスボスの小っちゃいガキみたい
結局、何がそんなに腹立たしかったのかも分からず、姉貴は弟を店から出るまでボコり続けてました
……悪魔の子かね
お腹にでっかいホクロがあったりして
第39回 「ポテト」
冷凍フライドポテトが好きでしょっちゅう食べてます
25歳にもなってフライドポテトが好きってちょっとアレですかね
そろそろ「なめろう」とか「からすみ」とかが美味しいって言えないとアレですかね、まあ別に恥ずかしいとは思ってないんでポテトが好きって言い続けますけども
今日も今日とてポテトをお家で揚げました
あ、「お家」って書いて「おうち」って読ませてます、伝わりますか、大丈夫ですか
話を戻しますが、1回ポテトを買うと大体2,3日はポテトが続きます
まあ好きだからいいんです、好きだからいいんですけど、ちょっと味の一工夫が欲しいところ
塩とブラックペッパー、青のり、コンソメ辺りをローテーションさせてるんですが、今日は趣向を変えて、塩こしょうにねぎをみじん切りにしてごま油を一回し
文字に起こしても美味しそう、塩こしょうにごま油なんて最強の組み合わせ
お皿に盛ったお姿はさらに美味しそう、だったんです
だったんですけどね、これが絶妙に美味しくなかったんです
ねぎを塩こしょうとごま油で和えたところまではよかったんですが、ポテトと合わせるのはどうやらお門違いのようでした
何かこう、細いポテトにねぎがあんまり乗っからず一緒に食べることができなくて、一緒に食べれたところでねぎの辛みが一層引き立つというか
こればっかりは実際にやって試していただきたい
絶妙に美味しくないから、食べれないことないから
だいぶ昔にカルボナーラを作ったとき、ベーコンが無くて代わりにダシが出そうなカリカリに炒めた鶏皮を使ったんですが、ゲボ出るくらい不味かったのを思い出しました
こっちはホントに食べれないやつです
初めて三角コーナーにパスタをぶち込んだ日
三角コーナー、あのときはごめんなさい
第38回 「涼しい顔」
梅雨が本気を出してきた、とでも言いましょうか
昨日、大雨の中外出しないといけない用事がありまして
やだなーやだなーと思いながら部屋をうろうろし、雨が弱まるのを待ちましたが私の惨敗
仕方なく大雨の中家を出ます
あんな雨の中でも歩いてる人がちらほらいまして、皆同様に涼しい顔して歩いてる
何かもう「雨なんか降ってませんけど」とでも思ってるような涼しい顔
いや強がってないで素直になりなよ
足元びしゃこいてるじゃんか、服もバッグもちょっとはお湿りになってきてるでしょ
なのにその顔はおかしいって
私なんて家を出てものの数分で靴が逝ってしまったんだから、傘の差し方下手なんかなって思うくらい服も逝ってしまったんだから
そりゃ鬼のような顔になりますよ
10歩に1回は「クソがよ」ってこぼれちゃってたんだから、電車の中にたまにいるやばいおじさんみたいになってたよ
これが人間のありのままの姿だって
もうさ、雨の日は皆活動を止めたらいいと思いません
雨の中仕事に行きたくないでしょう、買い物行きたくないでしょう
1日くらい活動止めたって死にゃあしないよ
結局は自分勝手な私のお話
長靴買えよとか、雨合羽買えよとは言わないで