第72回 「恵比寿」
先日、友達と花火をすることになっていたのだが、天気のせいで流れた
友達はもちろん男、「男2人で花火なんて」と思うでしょうが、やってみると絶対に楽しいし何より綺麗、暗闇に輝く花火を綺麗と思わない奴は絶対にカッコつけている
私もちょっと前まではそうでした、しかしハタチを越えてから、秋刀魚の内臓が美味しく感じるように花火も綺麗に見えてくる
そんなこんなで予定がボッコリ空いてしまった
もう花火の脳みそになってしまっていたので、家で大人しくしてるのも勿体ないなあと思い、運よく別の友達を捕まえることができたので飲みに行くことになった
「渋谷か新宿か恵比寿のどこかで」とLINEが来たので、迷わず「恵比寿ですね」と返した
「恵比寿で飲むとか田舎もんだよね」とボケっぽくおどけたが、実際はマジだ
恵比寿でいっぺん飲んでみたかった
金曜の恵比寿、新宿や渋谷よりは人が少ないと思ってたのだがとんだハゲだ、えらい人がいる
ただ歩いてる人は、同じ時間帯を歩いてる新宿や渋谷の人よりは民度が高い、これが恵比寿、女性は皆ストールを巻いている
さすがは花金、どこに入っても満席、予約でいっぱい、店が絶対に足りてない、店を作れ、店を
ようやく入れた、恵比寿なのに赤提灯の雰囲気のあるお店
入った時点でカウンターのせっまい狭い場所に案内され、私たちが入って満席になった
40人近くのお客さんを店員3人で回している、ホッピーを2秒で作ってしまうくらい手際が良く惚れ惚れした、その様をツマミにお酒が飲めてしまう
料理も美味しくて良いお店だったのだが、唯一、唯一注文した焼き鳥が何か教えてくれなかったのが減点ポイント
コブクロだのガツだの、調子に乗って普段食べないようなやつばかり注文してしまったので、「これが○○です」と教えてくれないと、モノを見ただけでは分からない
「何か分からねーけどすげー美味しいな」、この台詞しか出てこなかった
ああ、何かは分からなかったが、アレは歯ごたえがあって美味しかったな
2時間近く飲んで、ビリヤードをして家に帰った
恵比寿で飲んでビリヤードするなんて、高校時代の私からすれば考えられないような金曜の過ごし方だ